なお使用したのはPS版FF5(FFコレクション)です.
それでは、細かい条件を見ていきましょう.
本攻略は極限の状態において、FF5のシステム「ジョブ&アビリティ」を駆使して戦うことを念頭に置いています.すなわちアビリティの有効性を最大限に引き出して攻略していくのが目的です.したがって、それを阻害するお手軽で簡単な攻略法を以下のように禁止します.
◆ロッド・巻物使用禁止
このロッド・巻物使用禁止の条件は序盤で実に有効な戦法であるがために、「マギサ戦、氷のロッドで瞬殺」をはじめ、「ガルラ戦、炎のロッド2発で終了」「リクイドフレイム戦、氷のロッド2発で終了」「イフリート戦、氷のロッド2発で終了」「ビブロス戦、炎のロッド3発で終了」などなどのロッド一辺倒の攻略になりがちです.それを封じるための条件です.またロッドよりも安価な巻物もサンドウォーム戦・ソル カノン戦などで異常な力を発揮します.これもまた封印.
◆魔法のランプ使用禁止
上記の条件と同様の理由で禁止します.魔法のランプが活躍するのは終盤です.「トライトン・ネレゲイド・フォーボス開始直後の『斬鉄剣』で瞬殺」をはじめ、「ジュラエイビス『斬鉄剣』で瞬殺」「ネオエクスデス(左下)『斬鉄剣』で瞬殺」などのオーディンはもちろんのこと、全体攻撃の手段が著しく欠如するこの攻略では、バハムート・リバイアサン・シルドラの全体攻撃も非常に有効な手段です.これら有効な手法がアイテムという標準搭載されているアビリティ一つで、しかもMPゼロで実現するお手軽さゆえ封印します.
◆祝福のキッス・バッカスの酒・バーサク使用禁止
ラスボスさえも、その攻撃を無効化する脅威の調合技「祝福のキッス」はもちろん封印.他にもFF5ではバーサク耐性を持たないボスが数多く存在しているため、お手軽にすべての攻撃を封印してしまう「調合バッカスの酒」「白魔法バーサク」も封印.これにより「超ボスの一匹 神竜」をはじめ、「ビッグブリッジのギルガメッシュ」「ゼザの船団のギルガメッシュ・エンキドウコンビ」「すべてを知るもの」「多彩な特殊技を持つ強敵アパンダ」などが難所として立ちはだかることになります.
◆即死攻撃・瀕死攻撃・石化攻撃禁止
FF5ではあろうことか即死耐性・石化耐性を備えていないボスが数多く存在します.これにより有名な「ゼザの船団ギルガメッシュ即死」や「ツインタニアをパワーアップ状態時に即死させてKO」「オーディンを魔法剣ブレイクで瞬殺」「ティラザウルスをフェニックスの尾で瞬殺」「封印を守る者を居合抜きで一瞬で撃破」といった強敵を一瞬で葬る作戦が封じられます.何より厳しいのはラストバトル最大の障壁『アルマゲスト』を使う「ネオエクスデス(右下)」を魔法剣ブレイクで倒せない点です.
◆ドーピング禁止
数々のFF5低レベル攻略で後半の主戦力として使用されてきた、「英雄の薬」「ドラゴンパワー」「サムソンパワー」(「英雄の歌」)によるレベルのドーピングを禁止します.FF5では通常攻撃・魔法攻撃のほとんどがレベルに比例したダメージを与えます.ドーピングを使用することで本来の「レベル1」ではあり得ない凄まじいダメージを与えることも可能となってしまうので、封印します.さらにこの封印には別の側面もあります.それは「同レベルの青魔法ゴブリンパンチ8倍化」を容易に使えないようにすることです.例えばこちらがレベルを30上昇させてギルガメッシュ3(Lv31)にゴブリンパンチを放てば、防御無視の上、8倍がけされた異常なダメージを与えることも可能となります.これらの有効な戦法も含めて禁止とします.
◆銭投げ禁止
おそらくFF5ビギナーでも知ってる有名な凶悪技です.ドーピングした後の銭投げは、ラスボス「ネオエクスデス」を行動すらさせずに瞬殺できることでも有名です.今回はドーピングは使えないとはいえ、相手の防御力が0なら1650もの大ダメージを全体に与えることができます.本攻略における攻撃力の貧弱さ、特に全体攻撃の乏しさからすれば、それでも十分驚異的な威力を発揮します.よって封印します.
その他の特記事項です.
◆魔法について
ミサイル・針千本などの青魔法をはじめとして有用な魔法ですが、禁止するまでもなくMPが5しかないので大抵の魔法は使えません.また数少ない使える消費MPの少ない魔法も、1回使ったら1回エーテルで回復しなければならないため、使い勝手は非常に悪いです.それでも使わなければならない場面は多々ありますが.
◆「放つ」について
低レベル攻略において非常に強力な攻撃法となる「放つ」ですが、「一人一回しか使えない」「一回しか使えないのにアビリティ枠を1個占拠する」と、ひとりクリアにおいてはデメリットがはるかに大きいので禁止はしていません.従来は放つを複数のキャラが使えるからこそ瞬殺できていたのですが、それらほとんどの強敵に対しては「放つ」にアビリティ枠を割くことさえ許されません.
◆アイテム増殖技について
使用しています.ただし普通に進めていてはあり得ないような増殖(例:源氏シリーズの増殖)は行いません.時間さえかければザコから簡単に何回も盗めるという場合にのみ使用しています.ただの時間節約だと考えていただければ結構です.攻略の難度にはほぼ影響を与えません.
◆ABP稼ぎについて
本攻略ではこれでもかと言わんばかりにABPを稼ぎまくり、レベル1でありながら序盤から、いくつものジョブをマスターしています.これは攻略上必然性があってやっているわけですが「アビリティ稼ぎまくりなら楽勝じゃないの?」というカン違いを起こされても困るので一言ことわっておきますが、いくらアビリティを稼いでも実際に戦闘に使えるアビリティはたった2つです.ひとりで攻略するということは使えるアビリティまでも限定されているわけで、ちっとも楽ではありません.
◆歌について
様々な低レベル攻略においてそのドーピング術の驚異的な威力、レクイエムのアンデッドに対するあまりに強い全体攻撃、オメガの動きすら停止させる愛の歌など、最終兵器との噂もある「歌」ですが、ひとりで戦う本攻略ではその威力を発揮することはありません.ドーピングはそもそも禁止していますし、歌いだしても自力では止められず、止めてくれる味方もいません.愛の歌も他に攻撃要因がいてこその愛の歌です.レクイエムは実は使った方が効率のよい場面もあったのですが特に必要不可欠なものでもなかったので、今回は使いませんでした.
◆ファイナルアタック封じについて
コアな人にしかわからないと思われますが、これを使用してのモンスター出現封じは行っておりません.ファイナルアタックとはある種のモンスターがHPゼロになった瞬間に、断末魔の叫びとして使ってくる行動です.例えば「すべてを知るもののフレア」などがこれに当たります.しかし実際には「ギルガメッシュの捨てゼリフ」「ラムウとイフリートとの対話(これによりラムウは1度倒すと2度と出現しなくなります)」なども同様の手法で処理されているのです.これらのファイナルアタックは「マヒさせたまま倒す」「スリップで倒す」といった手法で発動させないことが可能です.これにより「アルケオエイビスを第1形態のみで終わらす」「ネオエクスデスを呼び出さない」といったことが可能です.要するにネオエクスデスを呼び出さずにクリアするような裏技は使用せず、ちゃんとネオ君も倒してますよってことです.
◆源氏シリーズについて
ギルガメッシュの源氏シリーズは個人的にFF5の象徴です.いや異論はいろいろあるでしょうけど(笑).本攻略では裏プレイ条件(謎)として、ギルガメッシュからすべての源氏シリーズを強奪するという条件を課しています.これによりただでさえもアビリティ枠に余裕がない「ひとり攻略」なのに、ゼザの船団およびエクスデス城のギルガメッシュが無駄に難易度が上がっています.さらにネクロフォビア戦では30分におよぶ戦闘を繰り広げることになりますが、最後の最後に失敗する可能性があるのが、「ギルガメッシュから時間内に源氏の鎧を盗むこと」であるのが非常に危険です.まあ実際には1回で成功したわけですが.
|