ドラゴンクエスト8 チーム呼び封印極限低レベルラスボス撃破
  はじめに
ドラクエ8の低レベルボス撃破をやってみたくなった。
理由としては、平均抑制型、最高抑制型の両方で低レベルクリアの記録を持っているので、低レベルボス撃破も新記録を叩き出したいと思ったから。
本当は全ボス攻略したいところだが、時間が無いのでラスボスのみ。
まずおおまかな方針を決める必要がある。チーム呼びありか禁止か。チーム呼びがあるとスカモンが与えるダメージが大きな不確定要素となり、極限低レベルの導出が難しい。
という訳で今回はチーム呼び禁止で。
 
調べてみると、従来のラスボス撃破記録はarch氏の(主10、ゼ19、ク12)というものらしい。
確かに凄い撃破レベルだが、しかし下げる余地を見つけなければならない。
ククールは初期レベルゆえこれ以上下げようがないし、ゼシカはこれ以上下げるとバイキルトが無くなり難易度が急上昇。例え(10,18,12)でも勝てる気がしない。
となると主人公しかない。10というレベルが何を基準としているかはっきりとは分からないが、(推測すると、3人ともが叩きつけに確実に耐えるギリギリのライン)それでも記録更新のためにはこの主人公のレベルを下げる必要がある。
 
とは言っても主人公のレベルを9に下げただけでは普通すぎてつまらない。
ラスボスをチーム呼び無しで倒すには、最低でも双竜打ちでは足りない2000ダメージ弱を与える何かが必要。
2000ダメージはククールのバイキルト火炎斬りが1750程度与えられることを考えると案外すぐに達成できそう。という訳で主人公のレベルは1でも何とかなるかも知れない。
 
こうして「主人公1、ゼシカ19、ククール12」の方針が決まった。
方針自体は分配型に手を付ける前にこうして決めていたことだが、その頃は作戦が思いつかず勝率が0.01%あるかないかとかだった。
しかし、分配型を達成して1年、消化不良感があったので、夏休みを利用して最後の低レベル攻略をやってみることにした。
 
それが2012年7月のことである。
 
 
※略称
SHT=スーパーハイテンション
SP=スキルポイント
  低レベルボス撃破のために
「低レベルボス撃破」とは「クリア時のレベルではなく各ボスを撃破するレベルに重点を置き、シナリオ進行とボス撃破の分離を行いつつ低レベルでボスを撃破していく」というものです。
極端な話をすると、たとえば主人公Lv.1ひとりでザバンを倒すとすると、別にヤンガスは最初から死んでさえいればLv.99でも問題ありません(そこまで上げるだけでもやり込みとして成立するが)。
低レベルボス撃破には必ず「経験値請負人」が存在し、必然そのキャラはレベルがかなり高く、とても低レベルとは言えないお方ですが、そいつは戦闘開始時から終了まで死なせておき、戦闘に一切関与させないというのが普通です。
が、ドラクエ8のラスボス戦は少し厄介で、戦闘前に全員が蘇生&回復します。このままでは4人でのレベルを競うほかありません。それだと普通の低レベルクリアと同じです。
が、人数削減を可能にするのがメガンテ、メガザルと言った自殺用呪文です。これを1ターン目に先制で使えばそのキャラが戦闘に関与することは一切ありません。これによって撃破レベルを下げることが出来ます。
ただ、自殺技は主人公とヤンガスしか覚えられないので、ゼシカとククールは必然的にメンバーに入ってしまいます。2人だと勝ち目がないので主人公かヤンガスのどちらかもメンバーに入れて、3人で戦います。
  ルール
1.チーム呼び禁止
2.クリア後のアイテム使用可
3.モンスタードロップ許可
4.拾い食いルール(命16、力13、守12、素8、ス8)
5.高レベルキャラは開幕にメガンテ、メガザルで自殺
 
1、2、3に関してはarch氏と同条件で勝ち切りたかったので条件に入れています。3は微妙なところですが。
4については低レベルクリアの常識。5も説明不要でしょう。
 
また、道中のシナリオ攻略で船落ちを使いまくっています。今回のメインはラスボス戦であり、準備に時間をかけたくないので積極的に使っています。
だって使わないとドルマゲスを突破するのにどれだけ時間がかかると思っているんですか。
 
 
※arch氏はモンスタードロップを使っていた?
本人がそう明言していたわけではありません。が、氏は「クリア後のアイテムとして不思議なタンバリン使用」という旨の発言をしています。
これは普通に解釈するなら不思議なタンバリンを2個使っていたということです。しかし、不思議なタンバリンの材料となる魔獣の皮は実はトロデーン城に落ちている1個しか存在しません。
よって、モンスターから魔獣の皮を奪わねば不思議なタンバリンを2個作ることは不可能です。よってarch氏はモンスタードロップを(本人は気づいてないかも知れませんが)使っていました。
言っていることは完全に屁理屈ですが。まあ、不思議なタンバリンくらいなら誰も何も言わないでしょうが、僕はそれ以上に使っているので。グレーゾーンかも。
  撃破レベル
主人公Lv.1、ゼシカLv.19、ククールLv.12の3人合計レベル32
 
これが限界だと思われる。流石にバイキルトが無いと無理。
ククールもLv.20でバイキルトを覚えられる(杖スキルを65まで上げられる)が、その頃の累計SPはたったの33であり、双竜打ちとバイキルトを両方習得するにはゼシカをLv.11まで上げなければならず、合計レベルは変わらない。
しかも(1,19,12)と(1,11,20)とでは後者のほうが圧倒的に難しいうえ、最高レベルも1つ高い。前者を選ぶべき。
  必要な知識
≪初回SHT≫
初回SHTとは、そのデータ中で最初の1人が1回目にSHTになる時は必ず成功するという、今となっては常識となっている技です。
ただ、この技の重要なところはここではなく、実は今まで1度もSHTを使用せず、そのとき複数人一度にSHTになろうとすれば必ず全員がSHTになれます。この仕様は本当に助かります。これが無いと本攻略は現実的に不可能です。
 
あと、SHT時には防御無視攻撃含むあらゆる攻撃のダメージが0.7倍されます。
 
≪耐性の計算順序≫
鎧→盾→補助呪文&キャラ固有耐性の順です。ドラゴンローブと女神の盾を同時に装備した場合、ダメージは40減ってから1/2されます。ここからキャラの固有耐性や補助呪文の効果が掛けられます。
 
≪効果時間≫
ピオリムは永続してくれます。ルカニは最低でも7行動されるまで切れません。つまり完全2回行動のラプソーン相手なら3ターンまではルカニは切れる心配は無いのです。
 
≪ピオリム≫
かつてはあまり見向きもされなかったのですが、素早さアップ系装備と併用することによってこの呪文は化けます。
素手時で素早さ+10なども使えば誰もがデフォ状態から+60〜+70は素早さを上げられます。この状態でピオリムを唱えれば素早さが120〜140も上昇するという高性能を誇り、低レベルのキャラでも多くの敵に(それも安定して)先制することができます。敵の攻撃よりこちらの行動のほうが速いと、こちらの行動できる数が必然的に増えます。余裕が生まれるうえ、回復も安定するようになるのでかなりの重要度を誇ります。
ただ、低レベルクリアにおいて命のブレスレットを手放すと文字通り命に関わるので、ローテーションが決まっている敵が使いどころです。
ピオリムは死ぬまで切れないという点も大きいです。更に杖スキル3で気軽に覚えられます。
 
≪隊列≫
この戦闘では意味なし。普段はヤンガス、主人公、ククール、ゼシカの並びにする(なんとなく)のですが、今回は(1,19,12)と並べました。
 
  種、木の実について
≪命の木の実≫
最重要です。1個につきHP+4.これの分配が勝敗を分けます。今回はレベルがかなり低いため、相手の攻撃にギリギリ耐えるような形で分配する必要があります。16個しかないので余裕はありません。
残りHP1や2であろうと死ななければ問題は無いので綿密にダメージ計算をして分配します。これにはかなり苦労しました。
ちなみに普通は命のブレスレットを錬金するため16個よりは使える数が少なくなりますが、裏ダンジョンに行けるようになればパンドラボックスから命の指輪(1/32)をドロップできるので、16個をフルに使えます。
ダークデーブルはダイレクトに命のブレスレットを落としてくれるのですが、確率が低い(1/128)ので、パンドラボックスに頼りましょう。
 
≪不思議な木の実≫
ドラクエ8の低レベルクリアにおいてMPが重要となる場面はほとんどありません。今回もゼシカが21使うだけです。よって不要。シナリオ攻略で主人公に食べさせておきます。
 
≪力の種≫
1個につき力+2.3倍撃の双竜打ちがあるゼシカに食べさせるのが最もダメージ効率が良いです。何も考えずに13個全てゼシカに食べさせてしまって構いません。
 
≪守りの種≫
1個につき身の守り+2.この戦闘では守備力は念じボールにしか影響しないうえ、12個全て食べさせたとしても減るダメージは驚愕の3正直言って必要ありません。
 
≪素早さの種≫
1個につき素早さ+2.こちらが低レベルなので素早さは不要に感じますが、星降る腕輪の(低レベル的に)強化とピオリムの超性能のお陰で低レベルでもラプソーンに先制することが可能なので、素早さの種の分配考察は地味に重要です。…とはいえ、素早さの低いレベル1キャラに回るに決まってますが。
ピオリムで×2されることを考えると、1個につき素早さ4に相当するので疎かには出来ません。8個もあるので1人に集中するとすれば32も素早さを上げることが出来ます。
 
≪賢さの種≫
1個につき10G
 
≪スキルの種≫
これも超重要。使用すると5SP入手。全部で8個あります。ゼシカ以外は初期レベルなゆえ、当然獲得SPが0なのでこれを食べさせて特技を覚えさせる形になります。
が、逆に言うと8個(=40ポイント)しかないので、必要最低限の特技しか覚えられません。なのに大防御なんてモロ4ポイント無駄にするのですが…(格闘11)
  敵能力
≪暗黒神ラプソーン≫
HP5640 MP∞ 攻428 守161 素115
A:(凍える吹雪or流星)→(妖しい瞳or念じボール)→BへorCへ
B:神々の怒り、激しい炎、念じボール、叩きつけ、凍てつく波動、Aへ
C:叩きつけ→(念じボールor凍てつく波動or不敵な笑いorAへorDへ
D:瞑想→マダンテ→凍てつく波動→邪悪な祈り→メラゾーマ→Aへ
 
※重要事項
・攻撃呪文に耐性無し
・ルカニ有効率85%
・凍える吹雪の基本ダメージは120〜140.ククール80%耐性
・メラゾーマの基本ダメージは120〜140.全員80%耐性。
・流星の基本ダメージは100〜120.ゼシカ60%耐性、他80%耐性
・叩き付けのダメージは100〜120
・念じボールのダメージは打撃/2+67.振れ幅1/16.防御無視
・マダンテの基本ダメージは250〜290.ヤンガス80%耐性
・瞑想で500回復
・初回SHTを使用するため、SHT率は100%と考えてよい
  戦術を考えてみよう

名前
レベル
HP
MP
SP
主人公
1
22
0
8
6
6
0
ゼシカ
19
98
93
38
18
74
63
ククール
12
72
38
37
20
34
0

 
見れば見るほど、悲しいほど貧弱なパーティーです。HPが非常に重要になってくるのですが、22とか言われても困る。叩きつけが最低100なのでCパートは終始大防御になります。
命のブレスレットはあまり頼りにできません。ピオリムで先制させる戦法をとるなら必然的に星降る腕輪を装備しているので素のHPで立ち向かう必要があります。
 
まず何から考えればいいのでしょう。敵の攻撃を耐える方法は後回しです。まずはどんな攻撃を叩き込めば倒せるのかを考えます。
今回、チーム呼びが使えないので敵のHPを全て自力で削りきる必要があります。ラプソーンのHPは実に5640もあるので、これを削りきるのは至難の業です。
ただ、バイキルトがあるので3人でSHT総攻撃すればギリギリダメージが足りるのではないでしょうか。
 

攻撃者
豪傑無し
豪傑あり
アルゴンリング
主人公(火炎斬り)
653〜768
748〜877
781〜914
主人公バイキルトあり
1306〜1537
1496〜1754
1562〜1827
ゼシカ(双竜打ち)
3259〜3758
3493〜4028
3574〜4118
ククール(火炎斬り)
761〜880
828〜958
852〜984
ククールバイキルトあり
1522〜1760
1656〜1916
1704〜1968

※武器は吹雪の剣、グリンガムの鞭、はぐれメタルの剣で計算
 
以上。ざっとまとめてみました。とりあえずバイキルトを2人にかけて3人全員で攻撃すればダメージは余裕で足ります。
が、ここで問題なのは豪傑(orアルゴンリング)装備時のダメージ。これを見ると、バイキルト状態のゼシカとククールの与えられるダメージは計5230〜6034.平均5632です。
つまり2人だけでも5割程度の確率で倒しきれる計算になります。実際にはメラゾーマ反射があったり、主人公が疾風突きで押せたり出来るかも知れないので、この2人の攻撃を叩き込むことを考えれば良いでしょう。
 
 
次に必要な行動回数を考えます。まずSHTにしなければならないので、タンバリンが4回。それからバイキルトが2回、攻撃に2回、計8回が最低限必要です。
実際にはマダンテで受けたダメージの回復も必要なので9回。つまり最低3ターンは必要になります。
 
ラプソーンの攻撃は激しく、マダンテ〜Aパート終了までの3ターンの間以外は行動することは不可能です。しかし、逆に言えば3ターンは行動できます。
わぁい。とか言ってる人はもう一度よく考えてください。確かに3ターン行動できますが、たとえばマダンテターン。Lv.1の主人公が防御もせずにマダンテに耐えることは明らかに不可能です。
更にAパートも攻撃の内容を見ればわかりますが、このターンが終われば主人公は寝てるか死んでるかの2択です。つまり、実際には3ターンで7回行動しか出来ません。更にあと1回疾風突きくらいは入れられますが、意味なし。
そこで登場するのがやはりピオリムです。先制さえ出来れば、Aパートが終わってからもこちらが先に行動できるので4ターン行動可能。
12回中、主人公がマダンテを防御、更に4ターン目に主人公が寝てるか死んでるかで行動が2回減るので実際行動できるのは10回。そしてこちらの必須行動数はピオリムが入って10回です。
 
行動枠は足りましたが、猶予が無い(もともと先制するようになるので疾風突きも入る余地なし)ので、ダメージを押せる要因はメラゾーマ反射のみになります。
ちなみにルカニは凍てつく波動の影響を受けないのでマダンテ前に準備を終わらせます。マダンテ直前に入れられれば、敵は3ターンしか動かないので最後まで切れることはありません。
 
 
ではようやく敵の攻撃の耐え方。素早さ調整のやり方などを考えていきます。
 
<マダンテまで>
Cパートは主人公が終始大防御しておかねばならないので、ゼシカがルカニ、ククールが雫と言う形になります。HPは120以上は欲しい。ゼシカは初期HPが128(命ブレ込み)ですが、ククールは102なので命の木の実を5個分け与える必要があります。
ちなみに1ターン目に関しては、念じボールが来たら終了なので妖しい瞳が来ることを祈ります。眠りを解除する手段ですが、ここは満月草が最適です。
最序盤の道具と侮るなかれ。よってここは主人公に妖しい瞳が来ることを祈り、防御、満月草、賢者の石とするのが良いでしょう。
 
<マダンテ+凍てつく波動>
このターンは主人公が防御(or大防御)が必須なため、不思議なタンバリンは出来る限り使いたくありません。主人公もAパートの全体攻撃に耐えるためにSHT状態のダメージカットは重要です。
よって、このターンに出来ることはピオリム、バイキルト、世界樹の雫の3つです。よってククールの行動は世界樹の雫で確定です。
ゼシカはピオリムかバイキルトか迷うところですが、次のターンにピオリムを引っ張ってしまうと、そのターンは当然星降る腕輪を装備する(=HPが30減る)ので、Aローテの攻撃に耐えるのが難しくなります。
いや今外してもどうせ回復は二度としないから同じだろうという声もあるでしょう。が、ここでピオリムを使えば、次のターンに命のブレスレットを装備できます(メラゾーマターンは先制しなくてもいい)。
神秘の鎧を装備すれば行動枠を消費することなく回復できるので、次のAパートの全体攻撃に耐えやすくなります。
もちろん、Aパートの時は先制してもらわないと困るのですが、一応主人公に素早さの種をフル投与すれば素早さは星降る腕輪がなくとも124に達するので6割程度は先制できます。
6割に頼り切るというのは危険すぎますが、SHT状態でも全体攻撃で最高67食らうため、命のブレスレットが無いと命の木の実を11〜12個は食べさせる必要があります。
叩きつけに耐えるためにククールに5個食べさせるのは必須なため、これだけで命の木の実がなくなってしまいます。
 
 
よってピオリムを使うことが確定しました。こちらは素早さの底上げをしたいため、主人公とククールは星降る腕輪を装備させます。ゼシカもグリンガムの鞭を外し、スキル効果「素手時素早さ+10」を発動。
ククールはこのターン先制してもらうと困るのですが、最終ターンに疾風のレイピアが外れることを考えると、アルゴンリングでは素早さが足りません。素早さが104となってしまうのですが、先制してほしい箇所は2か所出てくるので、仕方なくMAXまで上げます。
素早さは主人公が174、ゼシカが168、ククールが208(ピオリム後)
 
こちらの行動は必然的にこの通り
主人公:大防御 ゼシカ:ピオリム ククール:世界樹の雫
 
 
<邪悪な祈り+メラゾーマ>
今回、メラゾーマ反射も重要なダメージソースとなるので全員が反射系装備をします。
回復をする必要が無いのでどんどん準備を進めます。
 
主人公:不思議なタンバリン ゼシカ:バイキルト(ゼ) ククール:不思議なタンバリン
 
ゼシカやククールならメラゾーマが当たっても問題ないかも知れません。それは後で検証し、結論によってはここの装備が耐性重視に変わるかもしれません。
主人公は命のブレスレット&神秘の鎧で回復。神秘の鎧は1つしかないので、残念ながらククールは素のHPで耐えてもらうことになります。
 
Aパート>
主人公とククールには根性で先制してもらう。ここでSHTにならないと敵の攻撃に耐えられないのです。
素早さは主人公124、ククール208.
 
主人公:不思議なタンバリン ゼシカ:バイキルト(ク) ククール:不思議なタンバリン
 
SHTになった後、敵の攻撃が来るわけですが、まず第1行動の凍える吹雪or流星はSHTのダメージ7割カットのお陰で主人公も最大67しか食らわないので命の木の実を4個投与すれば確実に耐えきれます。
 
ここでひらめき2つ目。第2行動は念じボールor妖しい瞳。当然妖しい瞳が主人公に刺さるのが理想的展開ですが、HPの高いゼシカが念じボールに耐えられれば念じボールが主人公とゼシカに1発当たるという展開になってもここを乗り切ることが可能です。
 
ゼシカの装備を守備力重視(守備力279)にしてみます。
すると、第1行動は凍える吹雪の56がMAX。続いて念じボールは打撃/2+67のため、MAXは101ダメージ。足して157なので、命の木の実7個(HP156)でほぼ耐えます。
 
この時点で命の木の実が主人公に4個、ゼシカに7個、ククールに5個という配分で確定しました。
 
ククールは、残念ながら念じボールには明らかに耐えてくれませんが、ではメラゾーマ+全体攻撃はどうでしょうか。
メラゾーマはドラゴンローブ+女神の盾で最大40.流星が最大67.はい耐えません(HP92)。凍える吹雪なら耐えますが、これはちょっと厳しいです。
 
あとは次のターンにバイキルト状態のゼシカとククールが攻撃してフィニッシュ。
ただ、ククールは素早さが足りないのでアルゴンリングを装備させます。素早さはゼシカ、ククールともに158.
 
 
…と考えてみましたが、ちょっと待ってください。勝率低すぎませんか。これ。
だってマダンテ後だけでもメラゾーマが主人公に刺さって死んだり、素早さが狂ったり(特にマダンテターンのククールとAパートの主人公が危険)、Aパートの攻撃を耐える確率も低いですし、死にまくりです。
しかもマダンテ前だって突破率は低いです。まず1ターン目。これは妖しい瞳が主人公に刺さらないといきなり試合終了なのでここで1/6.更にCパートに行ってくれないと困るので1/2
そして、ルカニ×2と炎の盾が準備として必要です。主人公は大防御に従事してます(叩きつけに耐えないため)し、ククールも雫連打なのでゼシカしか準備できません。
マダンテまで最低3ターン(移行は1ターンに2回来ないため)なのですが、1ターン目は防御、満月草、賢者の石で確定なので、最速でマダンテが来てしまったらリセットです。
更に更に炎の盾はルカニと違って凍てつく波動が来るたびにかけ直す必要があるので面倒です。そして瞑想のターンに炎の盾を使っていたら撃破までにルカニが切れてしまうので終了。
 
…結局勝率が物凄い数字になってしまいます。ちょっと考えてみましたが、マダンテまでで1/100を余裕で切っています。具体的に計算したら、1/1000を余裕で切るという嬉しくない結論が出ました。
というかその1/1000に行きついても、5割はダメージが足りないという泣きたくなる試練が待っているので、没。
 
 
炎の盾を使わないためには、ピオリムはメラゾーマのターンとなりますが、そうなると神秘の鎧での回復もできず、主人公のHPが30も減ってしまいます。
ククールは叩きつけに耐えるために命の木の実を5個は食べなければなりません。残り11個をフルに投与するとHPは66
 
一応、流星は最大67なので、これでほぼ耐えられます。これで考えてみましょう。
 
問題のマダンテはゼシカが水の羽衣+聖女の盾で最大130.ククールもドラゴンローブ+女神の盾で最大125に抑えられるので8割くらいは耐えられます。主人公はHP96ですが、残念ながら大防御が必要です。(竜神の鎧+メタキン盾で防御しても90〜110)
 
炎の盾を使わないならマダンテまでの突破率が格段に上がります。最速でマダンテローテに入っても(ルカニが効きさえすれば)大丈夫です。
また、主人公のHPは命のブレスレット装備で96もあるので、1ターン目の凍える吹雪に耐えられます。よって
 
主人公:賢者の石 ゼシカ:満月草 ククール:賢者の石
 
とすれば突破率は一見1/3.しかし、実はゼシカが眠っても、彼女は叩きつけに普通に耐えてくれるので、主人公が大防御、ゼシカが世界樹の雫として叩き起こされるのを待てばいいだけです。
ところが満月草は消耗品です。つまりAIは満月草を使ってくれないので満月草は手動で入力します。瞳がどちらに飛んでくるかが分からないので結局突破率は1/6に見えます。
しかしそれは杞憂でした。満月草は何故か味方全体に効果があるのでそもそも先を読む必要なんてないのです。ありがたい仕様ですね。
 
が、ルカニが効かない確率とかもあるので、ここは1/3として考えます。
 
そしてCパートに行く確率が1/2.移行は1ターンに2回来ないので、叩きつけの次は念じボール、波動、笑うの3択となり、2/3.
次のターンからは念じボールorAへが来る前にDへ行けばいいので1/3となります。
総合するとなんと1/27.マダンテ後の勝率を多少あげるより、炎の盾を使わない選択肢のほうが格段に勝率が上がる(たぶん3〜4倍くらい)のが分かるでしょう。
 
あと、叩き付けを賢者の石で相殺しようとするのは全快しきれないこともありかなり危険(特にHP122しかないククール)なので、ここの回復は世界樹の雫で行います。
ただ、ククールはその役割上、必然的に使う道具も多くなるので、世界樹の雫もそう多くは持てません。
よってここはククールに大親分の盾を持たせ、ルカニが2回かかった後は、ククールがルカニの持続時間を伸ばし、ゼシカに回復させます。
ゼシカは素早さ調整も星降る腕輪しかありませんし、タンバリンも使わないため必要な道具も少なく、これでかなりの時間持ちこたえられます。
万が一世界樹の雫が切れたら仕方ないので賢者の石を使います。が、ほぼその前に死ぬか瞑想が来るでしょう。
 
HPは主人公96、ゼシカ128、ククール122.
これを踏まえてもう一度各ターンを見てみましょう。
 
<マダンテ+凍てつく波動>
ピオリムは使わないので、行動ははじめから大防御、バイキルト、賢者の石で確定です。次のターンに星降る腕輪を装備して全員HP100を切るので全快の必要はありません。ここは考慮の余地なし。
また、ここで終了するパターンは、高めのダメージが出てマダンテで死ぬパターンと、素早さ74のゼシカがラプソーンに先制するパターン。この2択しかありません。
ほぼ問題なく突破できます。さっきのと合わせてもここまでで3%ほどでしょう。
 
<邪悪な祈り+メラゾーマ>
ここでピオリムを使います。素晴らしいことに、ラプソーンに先制しようが後攻しようが全く問題ないので素早さ上げ放題です。
HP128や122ではどうせ念じボールには耐えないので、ここは命のブレスレットを手放してもメラゾーマ+全体攻撃に耐えるかどうかを考察します。
 
≪ゼシカ≫
メラゾーマ:水の羽衣+メタルキングの盾 40〜52
凍える吹雪:水の羽衣+聖女の盾 38〜44
流星:44〜50
 
計78〜102
ゼシカの最大HPが98であることを考えると微妙な数字です。ただ、凍える吹雪なら100%耐えますし、もしメラゾーマ+流星を食らっても死ぬ確率は2割程度なのでそれほど怖くはありません。
 
≪ククール≫
メラゾーマ:ドラゴンローブ+女神の盾 32〜40
凍える吹雪:22〜28
流星:59〜67
 
計54〜107
ククールの最大HPは92なので流星が来ると死んでしまいます。が、ここでもやはり神秘の鎧が活躍します。メラゾーマのダメージをドラゴンローブで減らすより、メラゾーマで受けたダメージを神秘の鎧で回復させたほうが結果的にこちらの被ダメージは少なくなります。これを踏まえてもう一度見てみると
 
メラゾーマ:神秘の鎧+女神の盾 48〜56
流星:59〜67
 
最大123.しかし、神秘の鎧で30回復するので減るHPは最大93.ククールの最大HPが92であることを考えるとやはり問題なく耐えきれます。
 
 
 
以上より、星降る腕輪を使ってどんどん素早さを上げても構わないという結論が出ました。
ただ、主人公とククールは不思議なタンバリンを使うので、ゼシカに先制しては困ります。が、ゼシカも素早さをMAXまで上げて134にするので心配には及びません。全員素早さを上げ切ります。
 
素早さは主人公174、ゼシカ268、ククール208.
 
主人公はミラー装備をするとピオリムを跳ね返してしまうので残念ながら当たらないことを祈ります。確率は2/3.更にゼシカが主人公とククールともに先制する確率が78%程度なので、ここの突破率は1/2程度です。
 
ここまでで1/70という超高確率(?)で来れるのが分かります。
 
<Aパート>
主人公に妖しい瞳→1/6が突破条件。
こちらはラプソーンに先制することを祈って、タンバリン×2&バイキルトです。もう行動は既に決まってるので考えることはあまりないです。
先制率も素晴らしく、最も遅い主人公でさえ92%程度は先制してくれるので安心です。
 
低めに見積もってここまで来れる確率は1/450.
ラストターンにはゼシカとククールで攻撃するのですが、ここでダメージが足りる&ククールが先制するを加味すると大体1/900が全体の勝率となります。
 
これなら現実的に倒せるでしょう。
 
以上。これが主人公verでの考察です。え?主人公verって何!?
 
  もう1つの選択肢
今まで「主人公Lv.1、ゼシカLv.19、ククールLv.12」の3人で撃破することを前提に考えてきました。そして今現実的に倒せる戦術を思いつきました。
しかし、戦術も定まり、シナリオ攻略もリブルアーチまで進んだことで恐るべき事実が判明。なんと主人公よりヤンガスのほうが勝率が高くなるのです。
ヤンガスは素早さが低いのが難点ですが、実際には装備によって主人公71、ヤンガス65まで上げられます。あまりここは問題なさそうです。
 
更に炎耐性のお陰で装備を固めれば防御でマダンテも92までに抑えられるので、ここも問題ありません。主人公よりも素のHPが8高いので、命の木の実にも2つほど余裕が出来るため、勝率は高くなるでしょう。
この余った2個は、マダンテと叩きつけに不安のあるククールに1個。同じく流星に不安のあるヤンガスに1個投与させます。
HPはヤンガス70、ゼシカ98、ククール96
 
が、なんといっても最大の利点は、ヤンガスが上げる必要のあるスキルは格闘7(素手時素早さ+10)のみなので、ククールに剣攻撃力+20(剣30)を覚えさせることが出来るというところにあります。
これで与えるダメージがかなり(135程度)上がるので、ダメージはだいぶ足りるようになります。
 
以上により、明らかにヤンガスを使ったほうが勝率が高いので、上で長々とあたかも主人公を使うかのように書いたのにもかかわらず今回の撃破レベルは
 
ヤンガスLv.1
ゼシカLv.19
ククールLv.12
 
3人合計レベル32
 
となります。
 
後は、上で長々と書いた解説の「主人公」という文字を「ヤンガス」に置き換えて読めば問題ないです。素早さは微妙に違いますが。
 少し問題点が
ククールは装備含め道具を11個持つ必要があるので、なんと世界樹の雫を1個しか持てません。
1ターン目に満月草を使うのは、先制する可能性が無いククールにしたかったのですが、仕方ないのでゼシカに使わせます(ヤンガスは叩きつけに耐えないため、寝たら即終了となってしまう)
 味方ステータス
スキルの種は8個あるのですが、ヤンガスに2個、ククールに6個。
クリア前に6個手に入り、クリア後は竜神の道に1個、狂気竜神王が必ず落とすのが1個追加で手に入ります。
 
 

名前
レベル
HP
MP
道具
スキル
ヤンガス
1
100
0
16
136
31
不思議なタンバリン、賢者の石
格闘7
ゼシカ
19
128
93
206
128
74
満月草、賢者の石、世界樹の雫×3
43、杖3、格闘13
ククール
12
126
38
135
183
54
不思議なタンバリン、賢者の石、大親分の盾、世界樹の雫
30

 

所有者
武器
装飾品
予備
ヤンガス
無し
ギガントアーマー
ドラゴンシールド
無し
命のブレスレット
星降る腕輪
ゼシカ
グリンガムの鞭
水の羽衣
聖女の盾
無し
命のブレスレット
メタルキングの盾、豪傑の腕輪、星降る腕輪
ククール
疾風のレイピア
ドラゴンローブ
女神の盾
無し
命のブレスレット
はぐれメタルの剣、神秘の鎧、アルゴンリング、星降る腕輪

 
まあこんなところでしょう。最低限必要なのはこれだけです。
スキルの余りは適当に。
 
  こちらの行動

状況
ヤンガス
ゼシカ
ククール
備考
1ターン目
賢者の石
満月草
賢者の石
妖しい瞳じゃなければリセット。主人公が後攻してもリセット。
2ターン目〜
防御
ルカニ
賢者の石→世界樹の雫
Cローテに行かなきゃダメ。ただ、ククールは雫を1個しか持てないため最初は泣く泣く賢者の石にする
4ターン目〜
防御
世界樹の雫
大親分の盾
ククールの雫が切れるので選手交代
マダンテ+波動
防御
バイキルト(ゼ)
賢者の石
ゼシカがたまに死ぬが、ほぼ問題なし。ちなみに前のターンでルカニが効かなければ負け
祈り+メラゾーマ
不思議なタンバリン
ピオリム
不思議なタンバリン
ゼシカが他2人より速く、メラゾーマがヤンガスに当たらないことが突破条件。素早さ重視の装備に
Aパート
不思議なタンバリン
バイキルト(ク)
不思議なタンバリン
ククールの装備を戻すのを忘れないこと。妖しい瞳→ヤンガスが突破条件なので必然厳しい
とどめ
(睡眠)
双竜打ち
火炎斬り
豪傑の腕輪やアルゴンリングを装備し、フィニッシュ。ルカニはギリギリ切れない。一応全員生存

  勝率
ヤンガスverでの勝率を計算していなかったので計算します。マダンテまではイレギュラーを無視しているので、実際には少し変わりますが、1/25〜1/30には収まるはずです。
各項目の前の数字はマダンテからのターン数
 
マダンテまで→1/27
1:マダンテターンに先制しない→93.7%
1:メラゾーマがヤンガス以外→2/3
2:味方同士の行動順→80.3%(ゼ>ク)×96.3%(ゼ>ヤ)
3:妖しい瞳がヤンガス→1/6
3:ラプソーンに先制→98.9%(ク)×87.5%(ヤ)
4:ラプソーンに先制→85.7%(ク)×99.7%(ゼ)
ダメージが足りる→2/3程度?
 
約1/680
あと主人公が先制できないことがあるので1/750程度?
  実践
210回目の挑戦で突破。
1ターン目に念じボールで阻まれるのが113回
Bパートに行ってしまうのが44回
瞑想前に死ぬのが34回
 
瞑想に行った19回も、マダンテで死んだり、最後の1/6をツモれなかったり、最終ターンにククールが後攻しやがったり。
まあ予定より遥かに速く撃破できたため、良しとしましょう。
 
そんなことより瞑想に行ける確率が凄く高い。1/10弱ってなんだ。
ただ、1/15程度と仮定すると勝率が1/400を超えるので嬉しいことですが。
  その他
掲示板でrifu氏から、マダンテのダメージ計算が間違っているとのご指摘をいただきました。2/3ではなく、171/256のようです。
最初は最大129だと思っていましたが、どうやら最大ダメージは130のようです。
 
あと、命の木の実があと1つあればゼシカも敵の攻撃で死ぬことは無くなり非常に美しいです。ベルガラックのイベントで戦う大王イカはレア枠で命の木の実を落とします。
通常の大王イカは命の木の実を落とさないので、ボスキャラ特権としてこの命の木の実の使用を許可すれば敵の攻撃に確実に耐えることが出来ます。
…が、今回は無視しました。というのも、普通はドロップした種、木の実はボスが100ドロップするものに限られるからです。ドラクエ6でもポイズンゾンビが落とす命の木の実を使ったという話は聞いたことがありません。
  参考文献
攻略本上巻のみ(笑)。だって種、木の実の個数とかゼシカLv.19のステータスとか装備の耐性とか完全に覚えてたし、種、木の実の場所さえ調べればいい訳でして。
  動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18664930
  おわりに
これを考えるまでには長い間苦労しましたが、今見てみると、結構簡単な話ですね(汗
まあドラクエ8で「その発想はなかった」という戦術を思いつくのは結構難しいですし。装備が充実しているだけで、実は幅はそんなになかったりする。
しかし、これ以上更新の余地はないというところまで下げられたので満足しています。バイキルトを使えるパターンなら(主1、ゼ9、ク20)とかもありますが、たぶん無理。
あと1個命の木の実があればゼシカも攻撃に100%耐えて美しかったのに… 残念。
 
現在、平均型(1,6,10,25)で竜神王を黒鉄まで倒す方法を考え付いてしまい妙な使命感に駆られているところ。まあ絶対やりませんが。大学入試が終わってから。
  NG集 戦術考案段階編
1.ヤンガスに命の木の実フル投与で叩きつけローテでも行動できるようにする
ククールのHPが102となって叩きつけに耐えないことをすっかり忘れており、3日も経って気付く。
 
2.主人公は防御でマダンテに耐えるという思い込み
HP92もあったら防御すれば耐えると思うじゃないですか。あれ? もしかして僕だけ?
 
3.全体攻撃+叩きつけに後ろ2人は耐えるんじゃね?
耐えませんでした。流星ダメージ大きすぎです。
 
4.炎の盾+マジックバリアでマダンテ激減
勝率が異常に低くなるので即没案
 
5.Bパートで1ターンくらい耐えるのでは?
神々の怒り、激しい炎、念じボール、叩きつけ、波動の順に高確率。じゃあ耐えるのでは?
…と思ったが、ルカニが切れるし、ヤンガスは寝てるので2人で回復とルカニとなり、何も進展しないので却下
 

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