第01回　ことのはじまり

ちょっと臨時でこのコーナーを復活させてみようと思います． 本当はネタ的には一昨年イタリア旅行を書きたかったのですが、記憶が風化してもう無理． 今回の旅行のコンセプトは「東北へ行って酒を飲む」でした．大震災が起こったのは1ヶ月半前のこと、自粛ムード漂うどうのこうの、という前置きは置いておきましょう．今回はもう一つ大事なコンセプト、いや夢をかなえるという目的がありました． それは 温泉で湯船に酒を浮かべて飲む というものでした． 　 一般に酔っ払って風呂に入ることは歓迎される行為ではありません．普通の温泉では実現はできないでしょう．探せば提供してくれる宿もあるのですが数は多くない．そこで我々が目を付けたのは、「風呂付きの部屋」を提供してる旅館でした．1泊2万円、社会人なので全然OKでしょう．即予約しました．

　

第02回　開始1時間でのトラブル

今回は3人でのドライブ旅行でした． 　『そうそう、全員免許はちゃんと持ってきてる？ 　『もちろん・・・あれ？ 　『？ 　『・・・財布がない 　『・・・ぇ というわけで、友人が一発目に「財布を持ってこない」というボケをかましてくれました．免許どころか、財布ごと忘れてくるダイナミックな忘れ物です．この会話の前に「金無いから下ろさないとなー」とか言ってた気がしますが、もちろんキャッシュカードもありません．もはやただの無銭旅行． ですが、ここで驚く私ではありません．なぜなら既に友人が金持ってくるのを忘れた旅行は初めてではないからです．とりあえず1万円をその場で貸すことにしました．一昨年のイタリア旅行で同行した友人がパスポート紛失した事件に比べれば些細な問題です． それよりも問題なのは、ドライバーが3人から2人に減ったことです． それも車会社に勤めてる、運転が一番うまいやつが脱落しやがったことが． 『大丈夫！俺ナビがんばるから！！ やかましい．

　

第03回　目指すは男鹿半島

初日の目標は男鹿半島です．なぜ男鹿半島になったかというと、 - 行き先決めのチャットより - 　『コンセプトは地震のないところで温泉に入り，東北の銘酒を飲んで経済を活性化する．どう？ 　『地震のないところなんてそんなになさそうだが 　『秋田かな？ 　『検索してみる 　『やっぱ一位がいんじゃね？ 東北温泉ランキング 　『まあ，普通に同意する という理由で秋田に決まり、 - 再び行き先決めのチャットより - 　『男鹿半島あたりをめぐりたくなりますね．なまはげのシーズンではありませんが 　『http://minkara.carview.co.jp/userid/214102/spot/285782/ 　『男鹿半島やべえ．ゴジラいんのかよ 　『夕方が狙い目か という理由で男鹿半島に夕方までにいくことになりました． アホが3人集まると、本当にアホだということが良く分かります．

　

第04回　ぬしに挨拶

車を飛ばしすぎたせいか、2時頃には秋田入りしてました．順調です． 横手で遅めの昼食の、横手焼きそばを食し、 男鹿半島の付け根にある彼らに挨拶をしたら、半島入りです． (｀･ω･´)ゞ

　

第05回　展望台

目的のゴジラ岩には夕方の日の入り付近に到達するのが望ましいので、時間を潰すことになりました．ということであたりが見渡せる展望台を目指します．寒風山というらしいです．ほうほうなるほど． それらしいものを見つけたので、いい景色だなーと眺めてたら、向かいの山にもっと大きな展望台を見つけました．よく見たら自分たちのいたところには『小展望台』と書かれているではないですか． だまされた！ そう思った我々は、あらためて大展望台を目指します． 　 着いた大展望台．500円払って中に入ります．小展望台は無料でしたが、こっちは有料のようです．無料で良い景色だったのだから、有料ならさぞ素晴らしい景色が見えるのでしょう．この地域の歴史や展示物の置いてある階を抜け、最上階にたどり着きました． そこで我々を待っていたのは素晴らしい景色ではなく、 くもってよく外が見えないガラス張りの展望室でした． おい、景色見えないぞ． なんでだよ．展望台だろ？ 無料バージョンより劣る有料バージョンってどういうことだよ． 　 いままで、いろいろなところを旅しましたが、 景色が見えない展望台は初めてです

　

第06回　ゴジラ岩

薄々気づいてましたが、天気が曇ってます．これではあの絵にはなりそうにありません． そして実際の絵． うん、仕方ないね． 　『大丈夫、しばらく待ったら日の入りになるから、もっと良い絵になるよ（根拠なし） 　『え？マジで待つの？ 実際に寒空の下30分ほど待ってみましたが、やはり特に変わりはありませんでした． ちなみに日の入りがそのさらに45分後ということを知ったのは、だいぶ後のこと． 男鹿半島に電波が入らないので、その場で何かを調べることはできませんでした．

　

第07回　1泊目

1泊目は秋田市のビジネスホテルに泊まりました．2泊目に普段より高い旅館をとったので、釣り合いをとった形です．3人なので、ツインとシングルに分かれます．私はツインの方の部屋に割り当てられました．正確にはツインだと思いこんでいた部屋に割り当てられました． 部屋に入ってみるとベッドが1個しかありません． ベッド1個に枕2個． 　 ツインじゃなくてダブルスじゃねーか 　 野郎2人でこれはないのでフロントにかけあいます． 　『すみません、部屋がツインではなくダブルスだったので変えて欲しいのですが 　『申し訳ありませんが満室です ＯＴＬ

　

第08回　白神山地へ

結局1泊目は、友人が別のホテルに空きを見つけたことで解決． 2日目は比較的余裕があるので、北上して白神山地へ行くことにしました．ふもとのなんとかセンターで、パンフレットや軽い説明などを見てまわってから、車で山道を走ります． 途中の滝などに癒されつつ、いよいよ山へ． 白神山地と言えば、日本に十数個しかない世界遺産のひとつ． それも屋久島と並んで日本で最初に登録された有無を言わせぬ世界遺産です． 　 そして我々はたどりつきました． 　 　 通行止めの標識に 　 おい、なんでだ． よく調べてみると白神山地への道は冬期の間だけ封鎖されているとのことでした． 冬の山道は危険です．それ自体はごく自然な判断だと思います． ただ、今日と言う日付を思い出して欲しい． 5月5日． こどもの日． 世はまさにゴールデンウィーク． 　 ゴールデンウィークが冬期に含まれるのは想定外でした

　

第09回　けいらん！

昼食は鹿角で「けいらん」という郷土料理．個人的には今回一番良かった料理でした．吸い物の中に入ってるあんこ入りモチ．くるみやコショウなど入っててアクセントのある味なのに、妙に違和感がないです． 堪能して外に出ると人だかりが．そうか今日は子供の日か． 　 なんか、巨大な生き物が見えるけど気のせいだろう．

　

第10回　田沢湖

田沢湖は水深日本一(世界3位)の湖です． よし！じゃあ早速、 地酒を探すとしよう 　 そろそろ我々の旅の目的を思い出してみましょう．そう、「湯船で一杯」です．実現するための環境は押さえましたが、小道具が足りません．必要なものは湯船に浮かべるための「お盆」「とっくり」「おちょこ」、そして地酒です．お盆だけは現地で入手できるか分からなかったので持って行きましたが、他はせっかくなので現地調達です． 秋田の焼き物系を調べてみると、楢岡焼（ならおかやき）というものが名産のようです． よし、これを買おう． そして地酒です．当然ここでのセレクションは日本酒ですよね． 　 あれ？田沢湖は？

　

第11回　本番

旅館に到着しました． さすがに1日目の数倍の値段だけあって、部屋も良いし、食事も良いです． 早速部屋についてる温泉を確認． 思ったよりも小さかったが、これはこれで．一人一人入って交代で写真を撮れそうです． お湯も色のついてる温泉でグロ画像にもならなさそうです． 外は雪もまだ残っててなかなかいい感じです． しかし安心するのにはまだ早い．まだ課題は残っています． ちゃんとお盆は浮いてくれるのか？ お酒入れたとっくり乗せて大丈夫なのか？ 　 入念なチェックが行われます． 　 まずお盆をお湯に浮かべてみます． ・・・浮きました． 　一同『おー！ 　 次に日本酒を入れたとっくりをお盆に乗せてみます． 結構な重量だが、どうか？ ・・・大丈夫そうです． 　一同『おー！！いけるいける！ 　 本当にこいつらアホだな． 　 というわけで THE・ダメ人間 の出来上がり あーやばいですね．これは． 何がやばいって、酒が凄い勢いで進むんですよ． 良い子はまねをしてはいけません．

　

第12回　会計

そろそろお忘れかもしれませんが、今回の旅は約一名がお金を持ってません． 　『今、お金いくら持ってるー？ オレ1万ちょっと 　『持ってない 　『いやお前には聞いてない 　『4万ちょっと・・・ 宿代はたしか2万×3くらいです． 　『宿代足りないかもな．カードかな 　『おい、旅館ってカード使えないとこ多いぞ 　『マジで？ やばくね？ 　『あ、あと1万あった ギリギリ足りました． 　 足りない場合はどうなったでしょうね．人質置いてコンビニ探しかな． 　 …このあと自分用お土産を少し買ったら、残金312円でした．

　

第13回　おまけ・食べた郷土料理

というわけで旅行記はこれでおわりです．久々にこういう文章書きましたが、楽しいですね． 他にもいくつか回ったり、いくつか茶番があったりしましたが、不特定多数向けでないので割愛します． 最後におまけ．食い物関連のお話． きりたんぽ、稲庭うどんあたりは定番ですが、今回の個人的なヒットは「けいらん」． あと私は秋田来るのは2回目ですが、前回気に入った「いぶりがっこ」は今回もヒットです． 厳密ではありませんが、煙でいぶしたタクアンという表現がわかりやすいでしょうか． 自分用のお土産に買って帰りました．本当は切った状態で売られてるものがあれば、いぶりがっこもつまみとしてお盆に乗せたかったのですが、見つかりませんでした（3日目にそういうの見つけましたが）．さすがにそのためだけに包丁を現地調達する気はなかったので．

　

おしまい

　

今日の一言〜湯船で一杯旅行記

にゅすけ的やり込み攻略 > 今日の一言 > 湯船で一杯旅行記